埼玉土建に3年連続のメダル持ち帰る!

銅メダルに悔い残すも「さらなる高見目指す」

 9月22日(日)から24日(火)にかけて、29回目となる全建総連主催・全国青年技能競技大会が山形県の山形国際交流プラザ(山形ビッグウィング)で開催されました。
 青年技能競技大会は全建総連傘下の各県連、組合に所属する35歳以下の建築大工が、6時間に及ぶ「四方転び踏み台」の作製を通じて日本一を決める大会です。
 この日を目指して全国30県連・組合の予選を勝ち抜いた、66人の青年大工が集結しました。
 埼玉土建からは11名で行われた予選会を制した上位の、
福島教仁選手(深谷寄居)、小島優選手(越谷)、橋豊喜選手(越谷)の三人が出場し、全国の青年大工と技を競い合いました。
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 埼玉土建は第27・28回の二大会を連続制覇し、組合初の”3連覇”の掛かった大会で、代表選手には大きな期待が寄せられての挑戦となりました。


▲ 競技会場全体の様子


入賞 : 橋豊喜 選手(左)、 奨励賞:小島優 選手(右)
銅賞 : 福島教仁 選手(中央)
 

 23日(月)午前9時、ホイッスルの音と共に6時間競技がスタート。
 選手たちは原寸図の作成に取り掛かり、材料のカンナかけ、墨付けと進み、11時半を過ぎた頃には使い慣れた手工具を使って刻み作業に入ります。 刻みを終えた選手たちは慎重に組み立て、調整作業を進めていきます。

 各選手は作品のねじれの調整、面取り、木口の仕上げなど、少しでも精度を上げるため試合終了ぎりぎりまで作業の手をゆるめません。

 そして、・・・午後3時45分競技終了。
 今大会では参加者66名全員が時間内に作品を完成させました。

 一夜明け24日(火)閉会式も進み、入賞者発表でまず読み上げられたのは、競技中にミスをした事で競技終了後落ち込んでいた橋選手。
 名前が読み上げられた瞬間驚いた表情と共に、ホッとした表情を浮かべていました。続いて上位入賞者の名前が読み上げられ「銅賞 福島教仁選手 埼玉土建」の声が会場に響きました。

 本戦出場7年目「今までで一番気を使って作った」と語った福島選手、今大会見事メダルを獲得し、埼玉土建3年連続メダル獲得の偉業を果たしました。

  選手一同は、閉会式を終えたその足で、埼玉土建本部会館を訪れ、銅賞(6位)、入賞(9位)、奨励賞の受賞報告を行いました。報告の中で、奨励賞を受賞した本戦初出場の小島選手は「これまで積み上げた技術をもっともっと積み上げて次年度以降も頑張っていきたい。」と語り、入賞を果たした橋選手は「去年、今年と大先輩が二人も抜けてしまったので、来年以降自分が埼玉土建の看板を背負えるぐらい頑張っていきたい。」と次年度への決意を語りました。

 年齢により今大会が最後の挑戦となった福島選手は「7年間本当にお世話になりました。悔しいは悔しいが、今まで作ってきた中で一番の出来だった。今後も技能グランプリなど、技能を磨く場は沢山あるので、まだまだ頑張っていきます。」とのべ、今後に向けた決意を語ってくれました。

 プレカット工法が主流となった近年。日本の伝統技法である「規矩術」を継承する青年大工育成の上で、競技大会参加は技能を伸ばす大事な取り組みです。日本建築を造る上で欠かすことのできない大工技能を未来へ引き継いでいくためにも、若者に対する先輩、親方の後押しが必要です。


◆過去の大会の様子はこちら◆
 ●第28回全国青年技能競技大会 〜in 神戸〜
 ●第27回全国青年技能競技大会 〜in 横浜〜
 ●第26回全国青年技能競技大会 〜in 札幌〜
 ●第25回全国青年技能競技大会 〜in 鳥取〜
 ●第24回全国青年技能競技大会 〜in 岩手〜
 ●第23回全国青年技能競技大会 〜in 福井〜
 ●第22回全国青年技能競技大会 〜in 千葉〜
 ●第21回全国青年技能競技大会 〜in 島根〜