選手を見守る講師陣(左下)と
板橋選手の仕上げを見守る大橋副委員長(右上)
入賞 : 多比良和矢 選手(左)、奨励賞:福島教仁 選手(右)
金賞 : 板橋悠 選手(中央) |
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20日午前9時、競技開始を告げる笛の音と共に、一斉にスタート。選手たちは直定規や三角定規を巧みに操り、図面を描いていきます。
開始から30分を過ぎると、会場のあちこちで手が挙がり、完成した図面を審査に提出。次々に部材削りの作業へ移っていきます。支給された、指定寸法よりも僅か一ミリ大きい材料を、かんなを用いて削っていきます。
部材削りを終えた選手は墨付けの作業へ。部材を加工するための墨を、慎重かつ手早く付けていきます。
多くの選手が墨付け作業を終え、エンピツをノミに持ち替えてほぞ穴を刻み出す頃に、午前の競技時間が終了。
45分の休憩を挟んで午後の作業に進みます。この短い休憩時間の間に、大会へ同行した今野、和田両講師は、埼玉土建の三選手の作業状況を詳しく確認。的確にアドバイスを行っていきます。
午後1時、競技再開。のみを打つげんのうの音や、のこぎりを引く音が、いっそう激しく会場にこだまする中、一時間ほど過ぎた頃には、続々と組み立ての作業へと進む選手が現れます。入念に確認しながら進めてきた作業が、組み立てる段階で作品の精度となって現れてきます。応援に訪れた仲間や親方が、固唾を飲んで見守る中、仕上げた部材を組み上げていく選手たち。しかし、組み終えたからといって、すぐに作品を提出する選手は一人もいません。時間ぎりぎりまで図面と照合したり、仕上げのかんなをかけるなどして、作品の完成度を高めるため、細部に渡り調整を続けていきます。
午後3時45分、競技終了。
埼玉土建の三選手は、時間内に作品を完成させて、審査に提出。翌21日には作品展示を経て、閉会式が行われました。 |