●平成24年度−全建総連青年技能競技大会予選 『第19回埼玉土建大会』 |
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埼玉土建”2連覇”に向けて代表選手決定!
今度こそ”金賞”をと決意固める多比良選手 |
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7月29日(日)、全建総連第28回全国青年技能競技大会(※)の予選会となる、「第19回埼玉土建大会」を技術研修センターで開催しました。今大会には初参加者を含め全県7支部から12名の青年大工が集い、全国大会の埼玉土建代表の座を賭けて技を競い合いました。
全国青年技能競技大会とは、35歳以下の青年大工が全国から集まり、木造大工の古くからの加工技術の一つである規矩術(木造建物の仕口・継手その他接合部分を曲尺によって作り出す手法)を用いて『四方転び踏み台』を作成する中でその図面の精確さ、作品の精度、出来栄えを競い合う大会です。
今回開催された埼玉土建大会でも各採点方法、時間制限、使用する道具など、そのすべてが本選の全国青年技能競技大会と同じ条件で行いました。
各選手は2回の事前講習会を経て、大会に臨みました。中には毎週日曜日に自主練で技術研修センターを訪れる選手もいて、予選会へ向けた意気込みは、並々ならぬものがありました。
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午前9時10分、競技開始の合図で6時間の競技がスタート、各選手一斉に原寸図の作図に取り掛かります。速い選手は40分弱で図面を仕上げ講師陣へ提出していきます。作図が終わった選手から続々と材料の加工にはいります。図面の審査を行った審査員からは「毎年着実にみんなうまくなっている。勝敗は加工の精度が握っている」との言葉が。
作図終了後、各選手がまず取り掛かるのが部材の削り作業。各部材は数ミリ大きい物が用意されているため、部材を仕様の寸法まで削ります。この作業の精度が墨付けなど、今後の作業にも大きく影響していきます。
お昼を挟んで午後も加工作業は進み、各選手ともに削り、墨付け、刻みの作業を着々と進めます。このころには午前中とは打って変わって、ノコギリの音やノミを打つ金槌の音など、昨今の現場で聞くことの少なくなった色々な音で会場も賑やかになります。
どの作業を取っても作品の完成度に直結するため、みんな真剣な表情で作業にあたり2度、3度と仕上がりをチェックしていきます。
残り1時間を切った午後3時ころ、作業の早い選手が組み立て作業に取り掛かり、各選手続々と組み立て、仕上げ作業へ進みます。各部材の取り合いやカンナ仕上げのきれいさなど、採点項目は多岐にわたるため、組み立てを早くすませた選手も、入念に仕上げ作業をおこなっていきます。
午後4時、競技終了と同時に各選手の作品が審査室へ運ばれます。残念ながら時間までに作品が完成しなかった6選手も、4時半の延長終了まで諦めることなく作業を進め、作品を完成させました。毎年作品の出来の良さに審査が難航することから今年は審査体制を強化し審査が進みます。まさに、予選会が全国大会のレベルに近づいている証拠です。
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上位三賞 |
一位 : 多比良 和矢選手 |
二位 : 福島 教仁選手 |
三位 : 橋 豊喜選手 |
四〜六位入賞者 |
審査終了後、閉会式が行われ今野技能士会会長から入賞が発表され、第一位:多比良和矢選手(深谷寄居)、第二位:福島教仁選手(深谷寄居)、第三位:橋豊喜選手(越谷)の3名の名前が読み上げられると、技を競い合った仲間からも大きな拍手が送られました。
予選会一位に輝いた多比良和矢選手「何度も全国大会に出場しているが、今度こそ優勝したいと思います。」と決意表明。
また、全国大会経験者を破り見事全国大会への初出場を勝ち取った橋豊喜選手は、、大会終了後にそのまま練習用の原寸図作図用紙を受け取り、本戦へ向けて気合十分です。
今回の予選会で1位から3位になった3選手は、9月16日から神戸国際展示場で開催される全国大会で、埼玉土建の代表選手として全国の仲間と技を競い合い、全国大会2連覇をめざします。
三位/橋選手 一位/多比良選手 二位/福島選手 |
四位 : 町田 将士選手 |
五位 : 小島 優選手 |
六位 : 逆井 渉選手 |
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<予選会出場選手>
・ 越谷支部 (2人) 高橋 豊喜、小島 優
・ 行田羽生支部(1人) 横田 嘉成
・ 岩槻蓮田支部(1人) 大類 健太
・ 朝志和支部 (1人) 比留間 圭治
・ 東松山支部 (2人) 沖本 克則、原 真人
・ 深谷寄居支部(4人) 逆井 渉、多比良 和矢、
福島 教仁、町田 将士
・ 秩父支部 (1人) 尼額 司
計 7支部から12名
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