予選会の課題は、全国大会と同じ「四方転び踏み台」で、規矩術の基本が詰まったこの課題を、6時間で仕上げます。
午前9時15分、今野勝二主任講師の合図で、各選手いっせいにスタート。三角定規と直定規を巧みに操り、課題図面を描きます。開始から30分を過ぎたころから次々と図面を描き終え審査に提出。続けて削りの作業へ。
部材を削るかんなの音が響く中、「初出場の選手も、よく練習してきている。誰が代表になってもおかしくはない」と今井技術センター副理事長がつぶやきます。
途中昼食休憩をはさんだ後、作業は刻み、そして組立てへと続きます。早く組みあがった選手も、作品の最終チェックに余念がありません。
午後4時、競技終了。各選手は自分の作品に番号札をつけて提出し、審査が終わるのを待ちます。選手の実力が伯仲していたため審査は難航し、予定時間を大幅にオーバーして閉会式へ。
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