第6期さしがね教室は、18〜40歳の青年から次世代を担う仲間が集まっての開講となりました。教材は、例年どおり青年競技大会の課題である「四方転び踏み台」を用いて、規矩術の基本を学んでいただきました。 6回目となるこの教室では、熱心な講師陣の指導のもと、その技術を学び取ろうと積極的な受講の姿勢が印象的でした。 受講生の中には、この「さしがね教室」で規矩術の基本を学びたくて埼玉土建に加入した仲間や、仕事仲間から「さしがねを学ぶには未だ早い」と言われたけどとにかく学びたかったなど、意欲的な仲間が多く集い活気ある教室となりました。
卒業式には、9人の仲間が欠席することなく出席し、盛大に行われました。 講師陣からは、「自分も若い頃に、このような取り組みを知っていたら、もっと多くの技術を習得できたと思う。これからも向上心を常に抱き、この教室で学んだことを次に生かしてください」と激励しました。 卒業生からは、「今まで自分が仕事で行ってきたことの意味を理解できた」、「大工といえば『さしがね』。実際に学んでみると奥が深い」、「楽しく学べた」など、感想が寄せられました。 卒業生の内、3人が全国青年技能競技大会の予選となる「埼玉土建大会」へのチャレンジ。他にも技能検定にもチャレンジしたいと、新たな挑戦を胸に卒業していきました。
今回のさしがね教室は、3シーズン目の後期に当たる「第五期」を迎えての開催になりました。教材には『棒隅木』を用いて、本格的な大工の基本となる「さしがね、墨つけ、きざみ等」を一から学んでいただきました。 現場経験があっても、さしがねや墨つけをやったことがない、そんな受講生も この7日間の教室で基本から技術を身につけるために、仲間と一緒に熱心に受講していました。 熱意のこもった講師陣の指導に、卒業生一同からは感謝の言葉が寄せられ卒業式を迎えることができました。 これから開催される「大工基礎講座」や「第六期さしがね教室」にも、たくさんの仲間の参加をお願いします。