技能五輪に埼玉土建から12年ぶりの出場!

     〜成川選手 敢闘賞を受賞〜


10月21日(金)から24日(月)にかけて、山形県寒河江市の市民体育館を中心に、第54回技能五輪全国大会が開催されました。
 技能五輪大会は、23歳以下の青年技能者が、職人日本一を決める五輪(オリンピック)大会です。41職種から1318人の選手が集い、世界大会の選考会も兼ねた大会です。優勝者は来年のアブダビで開催される技能五輪世界大会に出場します。埼玉県からは16職種に52人が出場。埼玉土建では、建築大工職種の出場選手として、成川弘将選手(熊谷)が出場しました。 
 建築大工職種には、全国から82人の選手が参加しました。 課題は、寄棟屋根と切妻屋根を設けた「ひし屋形小屋根」でした。この課題を11時間45分の制限時間内に、現寸図、部材削り、墨付け、刻み、組み立てまで行います。
 初日は、寒河江市民体育館の競技会場で、競技場所を決める抽選と競技説明、使用材料を確認した後、午後から会場を天童市にある山形総合運動公園体育館に移してから、開会式が行われました。
 2日目から競技が始まり、会場に訪れた多くの観客の中には、応援に来た選手の家族や仲間の姿もありました。この日のために、仕事を犠牲に練習を積んできたことを知っているだけに、心の中で、選手と一体となり闘うまなざしで、見つめ続けます。3日目の競技2日目は、観客が見守る中、成川選手は部材を組み上げ、制限時間十分前に見事作品を完成させました。
 最終日の24日は、結果発表と閉会式が行われ、高校を卒業して半年で初挑戦となった成川選手は、惜しくも三賞には届きませんでしたが、敢闘賞を獲得し、難課題にもかかわらず大健闘しました。
 成川選手は大会で感じた手応えを胸に、一層の技術・技能の向上を誓い、来年の栃木大会では金賞をとる決意を胸に会場を後にしました。