3月10日（日）、ラフレさいたまを会場に、「第七回技術・技能の習得を励ますつどい」を開催し、来賓を含め42人が参加しました。今回で第七回目となるつどいは、一年間を通じて技術・技能の研鑚に励んだ仲間を組合としてお祝いすることに加え、多くの「技術・技能」に励む仲間が大きく社会的に認められていくことをめざして取り組んでいるものです。
　第一部の式典では、主催者を代表して鈴木委員長から「我々の仲間が年間を通じて技術・技能の向上に励んだことは組合の誇り。建設産業における技能労働者不足、若い担い手の業界離れなど、組合内外に係わらず喫緊の課題となっている。みなさんが組合の中核を担ってこれからの建設産業を引っ張っていってほしい」
　次いで大橋技術研修センター理事長から「技能グランプリや青年技能競技大会を通じて、埼玉土建における後継者育成は着実に前進してきている。これからは、指導する立場に立って後輩へ技術技能だけでなく、経験・知識なども惜しみなく受け継いでほしい」とあいさつがありました。

　来賓として訪れた全建総連の山下技術対策部長からは「昨今の建設不況に中々明るさが見えてこない。政権交代後、補正予算が付き公共工事の増加が期待されているが、本当に我々の所まで仕事が回ってくるか、賃金は上がるのかなど不安は拭えていない。熟練技能が重要で職人不足が囁かれる中、我々の技術・技能を高める取り組みと、皆さんの日々の研鑽が必ず報われる時が来る。そこに向けて、全建総連と共に頑張りましょう」とあいさつ。

　この他にも埼玉県職業能力開発協会および埼玉県技能士会連合会の生川会長、東京建築カレッジと埼玉土建技術研修センターの顧問である小林関東学院大学教授よりあいさつをいただきました。

　その後、斉藤書記長より埼玉土建の一年間の取り組み報告を受け、受賞者への表彰式が執り行われ、出席した18名の仲間が賞状を受け取りました。（この式典では、後継者育成に貢献され埼玉土建からの推薦により国および県より表彰を受けた仲間をはじめ、技能検定の成績優秀者や合格者、各種競技大会で活躍した仲間、二級建築士および二級建築施工管理技士、第二種電気工事士などに合格した仲間を一堂に会して毎年表彰を行っています）

　 受賞した仲間を代表して、二級建築士と二級建築施工管理技士をダブル合格した清水正博さん（川口）から「いずれ訪れる父との代替わりを見据え、資格の必要性を感じたことが講座へ通うきっかけ。学生時代から勉強が大の苦手だったが、今年高校受験を控えた娘に父親として必死に勉強に打ち込み合格する姿を見せたかった。私たちの仕事は試験に合格することではなく、勉強したことを活かして良い仕事をすること。お客さんに満足してもらうことが私たちのめざす理想です」と、合格に隠された秘話と今後の豊富が述べられました。