今、社会問題となっている「アスベスト災害」は、各マスコミによって連日報道されています。これは私たち建設産業で働く仲間にとって、もっとも身近で深刻な問題となっています。当センターとしても、この問題は重要な緊急課題として取り組んでいます。

 アスベストは1970年代から90年代にかけて大量に輸入され、その耐熱性をはじめとした優れた特性から「奇跡の鉱物」として、様々な分野で利用されてきました。特に輸入量の八割以上が建設資材として加工・製造され、当時の建築物の多くに使用されてきました。しかし発ガン性が極めて高いことが指摘され、04年10月に、原則禁止とされました。さらに関係労働者の健康障害防止対策の充実を図るため、石綿障害予防規則を制定し、2005年7月より施行されました。この中で、石綿を含む建築物の解体・改修工事等の作業に労働者を就かせるための措置、保護具の使用方法等について特別の教育を行なうことが事業者に義務付けられています。

 埼玉土建技術研修センターでは、仲間の安全と健康を守るために「石綿取扱い作業従事者特別教育」を1,500円の特別受講料(期間限定)で開催していきます。2005年8月24日に行なわれた第一回目では会場が満員となる盛況ぶりでした。今後は当センターを中心として埼玉県各地域で開催を計画していきます。

 詳細は「技能講習」のページにて。